App Storeの年齢区分にSNS機能の質問が追加|2026年9月までに開発者が確認すべきこと
Appleが年齢区分の質問へSNS機能を追加
Appleは2026年7月9日、App Store Connectの年齢区分アンケートへ、アプリやゲームのSNS機能に関する質問を追加したと発表しました。開発者はすでに回答できます。
2026年9月からは、新しいアプリの申請、既存アプリのアップデート、App Store以外で配布するアプリをAppleが確認する公証手続きで回答が必須になります。単にアプリのカテゴリーが「ソーシャルネットワーキング」かどうかではなく、ユーザー投稿を広めたり反応したりできる機能があるかどうかで判断します。
この記事では、Appleの発表とApp Store Connectの公式ヘルプを基に、どの機能が対象になるのか、年齢区分の13+とどう結び付くのか、9月までに何を確認すればよいのかを整理します。
3分で把握
申請前にSNS機能の有無を回答する
フィードや検索を通じてユーザー投稿を多くの人へ広げる機能があるかを確認します。
必須化
2026年9月
新規申請、更新、公証で回答が必要になります。
対象
投稿を広げる機能
再投稿、いいね、コメント、フィードなどを確認します。
年齢区分
原則13+
SNS機能ありと回答すると最低区分が13+になります。
確認場所
App Information
App Store ConnectのAge Ratingsを見直します。
2026年9月から申請時の回答が必須になる
今回の変更は一度に始まったわけではありません。Appleは6月に保護者向けの新機能を発表し、7月に質問への回答を受け付け、9月から申請時の必須項目にします。
発表から必須化までの流れ
2026年6月8日
Time Allowancesを発表
保護者が子どもの利用時間をEntertainment、Games、Social Mediaなどの種類別に管理できる仕組みが示されました。
2026年7月9日
SNS機能の質問へ回答可能
App Store Connectの年齢区分アンケートが更新され、開発者が回答できるようになりました。
2026年9月
新規申請・更新・公証で必須
Appleは日付を特定せず「9月から」と案内しています。申請時に未回答で手続きが止まるのを避けるため、現在のうちに回答内容を確認します。
Appleが説明するTime Allowancesは、App Storeでアプリを探すためのカテゴリーとは別の仕組みです。たとえば、App Store上の主要カテゴリーがゲームでも、SNS機能を備えていればSocial Mediaの利用時間管理へ分類される場合があります。
SNS機能はユーザー投稿を広げる仕組みで決まる
AppleはSNS機能を、ユーザーが作った投稿をフィードなどで再配布・拡散したり、投稿へ反応したりして、多くの利用者から見つけやすくする機能と定義しています。
具体例には、再投稿、いいね、コメント、リアクション、コミュニティ、検索などがあります。アプリの名称やカテゴリーではなく、実際に提供している機能を一つずつ確認する必要があります。
判断フロー
ユーザー投稿が多くの人へ広がるかを確認
1. ユーザーが文章・画像・動画などを投稿できるか
投稿機能がなければ、SNS機能の定義には通常当てはまりません。広告や運営者の記事だけを表示する場合も、ユーザー投稿とは別です。
2. 投稿をフィード・検索・コミュニティで発見できるか
不特定または多数の利用者へ投稿を見せる仕組みがあれば、次の確認へ進みます。
3. 再投稿・いいね・コメントなどで表示が広がるか
投稿を目立たせたり他の利用者へ広げたりできるなら、SNS機能ありと回答する対象になります。
個別メッセージだけの場合
1対1や限定グループのメッセージ機能は、公式の年齢区分では「Messaging and Chat」という別項目です。メッセージが公開フィードへ再配布されないなら、それだけを理由にSNS機能へ該当するとは限りません。
機能の組み合わせによって判断が変わる場合は、Appleの定義一覧と実際の画面を照らし合わせてください。記事やプロフィールを検索できても、ユーザー投稿の表示を広げない設計なら、SNS機能の定義と一致するかを機能単位で確認します。
SNS機能ありの回答は最低13+になる
SNS機能ありと回答したアプリは、Appleのグローバル年齢区分で最低13+になります。アプリ内の文章や画像が全年齢向けでも、投稿が多くの人へ広がる機能そのものが年齢区分へ反映されます。
13歳未満の利用者にSNS機能を提供しない設計には、別の回答があります。この場合、少なくともDeclared Age Range API(正確な生年月日ではなく、利用者が該当する年齢範囲をアプリへ共有する仕組み)を使って年齢範囲を確認し、13歳未満にはSNS機能を有効にしない必要があります。
回答によって変わる年齢区分と利用時間管理
SNS機能あり
最低13+
Social MediaのTime Allowanceへ分類されます。
13歳未満では無効
全回答から算出
13歳未満ではSocial Mediaに分類されません。Declared Age Range APIなどによる年齢範囲の確認が必要です。
SNS機能なし
他の回答で算出
投稿内容、チャット、広告、暴力表現など、ほかの質問への回答から区分が決まります。
13歳未満向けにSNS機能を無効にしても、13歳以上ではSocial Mediaの利用時間管理へ分類されます。また、ほかの内容が16+や18+に該当する場合は、SNS機能の回答だけで13+に下がるわけではありません。
App Store Connectで回答内容を確認する
年齢区分はアプリ単位で設定し、対応するすべてのプラットフォームへ適用されます。Appleの公式手順では、Account Holder、Admin、App Manager、Marketingのいずれかのロールが操作できます。
9月までの確認手順
01
App Informationを開く
App Store Connectで対象アプリを選び、GeneralのApp Informationへ進みます。
02
Age Ratingsを編集する
SNS機能、ユーザー投稿、チャット、広告などを実装と照合して回答します。
03
算出結果を確認する
グローバル区分と地域別区分、表示される内容説明を確認して保存します。
04
年齢制限の実装を照合する
13歳未満で無効と回答する場合は、年齢範囲の確認と機能制限が実装どおり動くかを開発側で確認します。
画面上の詳しい操作は、AppleのSet an app age ratingで確認できます。開発担当者だけで決めず、企画や運用担当者にも、投稿の検索、ランキング、レコメンド、共有などの機能が追加されていないか確認すると回答漏れを減らせます。
質問への回答だけでは対応が終わらない
SNS機能ありと回答すれば、App Storeの製品ページへ新しいSocial Mediaの内容説明が表示されます。保護者向けのTime AllowancesはiOS 27、iPadOS 27、macOS 27以降で提供されるため、古いOSでは年齢区分の見え方が異なる場合があります。
Appleは2026年8月9日時点で、必須化について「9月から」と案内しており、具体的な開始日は示していません。申請予定日の直前に対応するより、現在公開中のアプリも含めて回答を確認しておくほうが、アップデート時に入力不足で止まる可能性を減らせます。
また、年齢区分は各国・地域で異なる場合があります。オーストラリア、ブラジル、韓国などの地域別区分を含め、保存後にApp Store Connectへ表示される結果を確認してください。
9月までに機能一覧と年齢区分を照合する
今回の変更で開発者が確認するのは、アプリのカテゴリー名ではありません。ユーザー投稿がフィード、検索、コミュニティ、再投稿、いいね、コメントなどを通じて多くの人へ広がるかどうかです。
まずApp Store ConnectのAge Ratingsを開き、現在の回答と実装済み機能を照合してください。13歳未満にはSNS機能を提供しない場合は、回答を変えるだけでなく、Declared Age Range APIなどによる年齢範囲の確認と機能制限まで用意する必要があります。
参考資料
- Apple「Age rating questionnaire now includes social media questions」(2026年7月9日)— 質問追加、SNS機能の定義、9月からの必須化。
- Apple「Introducing Time Allowances」(2026年6月8日)— 保護者向け利用時間管理、13+、13歳未満向け無効化。
- Apple「Age ratings values and definitions」(2026年8月9日閲覧)— 年齢区分と各機能の定義。
- Apple「Set an app age rating」(2026年8月9日閲覧)— App Store Connectでの設定手順。











